ここでは連体形について解説します。連体形とは何なのか?その定義、不規則単語も含めて動詞・形容詞等の接続を詳しく説明します。基礎から細かく説明していますので、この記事を読んで理解すればきっと韓国語での表現の幅が広がります。
連体形とは?
韓国語では「관형사형(冠形詞形)」といいます。体言を修飾する用言の活用形です。体言に連なる形なので連体形とも言います。
用言とは
文の中で叙述語の機能を果たす動詞、形容詞類です。
動詞:가다 / 行く 오다 / 来る 먹다 / 食べる
形容詞:춥다 / 寒い 덥다 / 暑い 좋다 / 良い
体言とは
文の中で主語などの機能を果たす名詞、代名詞、数詞類で概念を表し、活用はありません。
名詞:의사 / 医者 학생 / 学生 집 / 家
代名詞:이것 / これ 여기 / ここ 나 / 私
数詞:하나 / ひとつ 둘 / ふたつ 일 / いち 이 / に
連体形の3つの形
「用言の語幹 + 는」
➡ 現在進行中
「用言の語幹 + ㄴ/은」
➡ 動作の完了(動詞)
➡ 現在の状態(形容詞等)
「用言の語幹 +ㄹ/을」
➡ これから起こり得る動作(動詞)
➡これからあり得る状態(形容詞等)
「用言の語幹+는」 ➡ 現在進行中
「-는」は動詞と存在詞(있다,없다)などについて出来事・動作が現在進行中であることを表す。習慣的な事などもこの現在形を使います。
接続
終声(パッチム)の有無に関係なく用言の語幹に「는」を付けます。
ただ、終声が「ㄹ」の場合は「ㄹ」が脱落した語幹に「는」を付けます。
動詞、存在詞 | 動詞基本形 | 終声の有無関係なく+는 |
行く【動】 | 가다 | 가는~ |
読む【動】 | 읽다 | 읽는~ |
作る【動】 | 만들다【ㄹ不】 | 만드는~ |
いる、ある【存在】 | 있다 | 있는~ |
いない、ない【存在】 | 없다 | 없는~ |
例文
매일 하는 일이라서 습관됐어요. / 毎日やっていることなので慣れました。
아이가 먹는 음식이라서 신경 좀 써요. / 子供が食べる食べ物なので気を使います。
수업이 없는 날은 집에서 한국 드라마를 봅니다. / 授業がない日は家で韓国ドラマを観ます。
돈이 있는 사람들이 사는 곳입니다. / お金がある人たちが住むところです。
用言の語幹 + ㄴ/은➡ 動作の完了(動詞)
➡現在の状態(形容詞等)
「-ㄴ/은」は
動詞の語幹について動作が過去に行われたこと、動作が完了し、その状態が維持されていることを表します。
形容詞等の語幹について現在の状態を表します。
接続
終声(パッチム)のない用言の語幹には「 ㄴ 」を付けます。
終声が「ㄹ,ㅎ」の場合は「ㄹ,ㅎ」が脱落した語幹「 ㄴ 」 を付けます。
終声が「ㅂ」の場合は「ㅂ」が脱落した後「우」 更に「 ㄴ 」 を付け、「운」になります。
その他の終声のある(パッチムあり)用言の語幹には「 은」を付けます。
動詞、形容詞、 指定詞 | 基本形 | 終声なし+ㄴ | 終声あり+은 |
行く【動】 | 가다 | 간~ | |
読む【動】 | 읽다 | 읽은~ | |
作る【動】 | 만들다【ㄹ不】 | 만든~ | |
助ける【動】 | 돕다【ㅂ不】 | 도운~ | |
しょっぱい【形】 | 짜다 | 짠~ | |
小さい【形】 | 작다 | 작은~ | |
白い【形】 | 하얗다【ㅎ不】 | 하얀~ | |
甘い【形】 | 달다【ㄹ不】 | 단~ | |
寒い【形】 | 춥다【ㅂ不】 | 추운~ | |
だ【指定】 | 이다 | 인~ | |
ではない【指定】 | 아니다 | 아닌~ |
例文
서울대학생이 가장 많이 읽은 책에 대해 알아보았습니다. / ソウル大の学生が最も多く読んだ本について調べてみました。
어제 먹은 케이크 정말 맛있었습니다. / 昨日食べたケーキとてもおいしかったです。
저는 김치로 만든 만두를 좋아해요. / 私はキムチで作った餃子が好きです。
아이가 학교에 간 사이 영어 공부를 해요. /子供が学校に行った間に英語の勉強をします。
의사인 언니가 더 잘 알잖아요. / 医者であるお姉さんの方がよく知っているでしょう。
단음식이 좋아요 . / 甘いものが好きです。
하얀 치마를 샀어요. / 白いスカートを買いました。
用言の語幹+ㄹ/을 ➡ これから起こり得る動作(動詞)
➡ これからあり得る状態(形容詞等)
「-ㄹ/을」は用言の語幹について未来のことや推測予定意志可能性等確定された事実でないこと、つまりこれから起こり得る動作やあり得る状態を表す。
接続
終声(パッチム)のない用言の語幹には「 ㄹ 」を付けます。
終声が「ㄹ,ㅎ」の場合は「ㄹ,ㅎ」が脱落した語幹「 ㄹ 」 を付けます。
終声が「ㅂ」の場合は「ㅂ」が脱落した後「우」 更に「 ㄹ 」 を付け、「울」になります。
その他の終声のある用言の語幹には「 을 」を付けます。
動詞、形容詞、 存在詞、指定詞 | 基本形 | 終声なし+ㄹ | 終声あり+을 |
行く【動】 | 가다 | 갈~ | |
読む【動】 | 읽다 | 읽을~ | |
作る【動】 | 만들다【ㄹ不】 | 만들~ | |
助ける【動】 | 돕다【ㅂ不】 | 도울 | |
しょっぱい【形】 | 짜다 | 짤 | |
小さい【形】 | 작다 | 작을 | |
白い【形】 | 하얗다【ㅎ不】 | 하얄 | |
甘い【形】 | 달다【ㄹ不】 | 달 | |
寒い【形】 | 춥다【ㅂ不】 | 추울 | |
いる、ある【存在】 | 있다 | 있을 | |
いない、ない【存在】 | 없다 | 없을 | |
だ【指定】 | 이다 | 일 | |
ではない【指定】 | 아니다 | 아닐 |
例文
떠날 시간이 되었습니다. / 出発の(立つ)時間になりました。
연휴 기간에 읽을 책을 사 놓았습니다. / 連休の間に読む本を買っておきました。
허리 아플 때 좋은 운동 가르쳐 주세요. / 腰が痛い時いい運動を教えてください。
그거 농담이 아닐 거예요. /それは冗談ではない(もの)と思います。
추울 때 입으려고 샀어요. / 寒い時に着ようと思って買いました。
まとめ
ここでは、連体形について説明をしましたが、体言を修飾する用言の活用形の次の3つのパターンをもう一回確認しておきましょう。
「用言の語幹+는」➡ 現在進行中
「用言の語幹+ㄴ/은」
➡ 動作の完了(動詞)
➡ 現在の状態(形容詞等)
「用言の語幹+ㄹ/을」
➡ これから起こりえる動作(動詞)
➡これからあり得る状態(形容詞等)
動詞の場合は「-는」は現在形、「-ㄴ/은」は過去形、「-ㄹ/을」は未来形と覚え、形容詞の場合は「-ㄴ/은」は現在の状態、「-ㄹ/을」はこれからあり得る状態と覚えた方が覚えやすいと思います。また不規則の単語は接続を詳しく書いてありますので、間違うことがないように解説の部分及び表をみてしっかり覚えましょう。