韓国には、「쌈요리」という様々な食材を包んで食べる料理があります。日常生活でも「包む」という言葉をよく使いますが、韓国語には「싸다」以外にも「싸매다」「포장하다」という言葉があります。この記事では、それぞれの意味や使い方について、韓国文化も交えて詳しく解説します。韓国語を勉強している人や、韓国に興味がある人は必見です。
(中身が見えないように)「くるむ」意味の「包む」➡「싸다」
「싸다」はものを中に入れて見えないようにかぶせて隠したり、くるむことを言います。
한국에는 고기,밥,된장 등을 상추 등 잎 채소에 싸서 먹는 쌈요리가 있어요. / 韓国には肉、ご飯、味噌などをサンチュなどの葉物野菜に包んで食べるサム料理があります。
「쌈요리」の食べ方
手のひらに葉物野菜を広げ、肉、ご飯、味噌等食べたいものを載せて包んで食べます。近くに好きな人がいたら、その人に包んであげるのも韓国流です。
밥을 김으로 싸 먹는다. / ご飯を海苔で包んで食べる。
남은 요리 싸 주세요? / 残りの料理を包んでください。
巻きつける意味の「包む」➡「싸매다」
「싸매다」は何かを包んでほどけないようにしっかり結ぶ。
한파로 수도 꼭지가 얼지 않도록 헝겊으로 꼭 싸맸다. / 寒波で蛇口が凍らないように布でしっかりと包んだ。
상처를 싸맸다. / 傷口を包んだ。
머리를 싸매고 누웠다 . / 頭を巻いて横になった。(倒れた、寝込んでしまった。)
韓国ドラマにはたまに頭に幅があまりなく長い紐を巻いて横になっている場面が出てきますが、見たことありますか?「頭に紐を巻く」ということは怒り・悔しさ・ストレスなどによる頭痛の時によくやりますが、 「頭に紐を巻て横になる」ということは怒り悔しさなどにより本当に横になって起きられない場合と起きない場合があります。
남편이 일을 그만뒀다는 말에 그녀는 머리를 싸매고 누워 버렸다 . / 主人が仕事を辞めたという話に彼女は寝込んでしまった。
충격에 머리를 싸매고 누웠는데 식사도 제대로 못 한다고 한다. / ショックで寝込んでしまって食事もちゃんとできないそうだ。
머리를 싸매고 수능 공부한다 . / 全力で受験勉強をしてる。
「 머리를 싸매다」は全力を尽くす、新たな覚悟で立ち向かう意味もあります。
間違うことないように文の流れをしっかり見てどの意味かを判断しましょう。
「包装する」意味の「包む」➡「포장하다」
「포장하다」は「包装する」の漢字語で、品物を袋や箱に詰めたり、紙などで上包みかけたり、縄をかけたにしてひとまとめし、荷物にすることを表します。
이걸 예쁘게 포장해 주세요. / これをきれいに包装してください(包んでください)。
친구에게 줄 선물을 예쁜 종이로 포장했다. / 友達にあげる誕生日プレゼントをきれいな紙で包んだ。
「싸다」と「 포장하다」の違い
「贈り物を包む」という意味の時は基本「 포장하다」を使います。
友達にあげる誕生日プレゼントをきれいな紙で包んだ。
친구에게 줄 선물을 예쁜 종이로 포장했다. (〇)
친구에게 줄 선물을 예쁜 종이로 쌌다(×) ➡ 不自然です。
テイクアウト、持ち帰りの時は両方使うことができます。
残りの料理を包んでください。
남은 요리 싸 주세요. (〇)
남은 요리 포장해 주세요. (〇)
まとめ
韓国語で「包む」の意味を持つ3つの言葉について解説しました。「싸다」「싸매다」「포장하다」3つの表現だけでなく関連の文化も一緒に紹介しました。漠然と覚えるより、ドラマの中の画像・食べ物などと関連付けて覚えると楽しいし、覚えやすいかと思います。最後に今回の「包む」の意味を持つ3つの言葉をもう一度確認しましょう。
(中身が見えないように)「くるむ」意味の「包む」➡「싸다」
巻きつける意味の「包む」➡「싸매다」
「包装する」意味の「包む」➡「포장하다」