「-답다」徹底解説:接続、意味、語尾変化、「-스럽다」との違いまで完全網羅!

韓国語を学習する際、同じく「~らしい」と訳される「-답다」と「-스럽다」の違いは何なのか、入れ替え可能なのか、どれを使った方がもっと適切なのか戸惑うことがありませんか?特に「-답다」と「-스럽다」は両方とも「~らしい」と訳されるだけでなく、接続・語尾の変化などが似ていて使いこなすのが難しいと感じる方も多いと思います。この記事では、「-답다」の意味・使い方、活用などの解説だけでなく、「-스럽다」との違いなども豊富な例文をもって徹底解説します。この記事を読めば、「-답다」の理解が深まり、「-답다」を使いこなせるのに間違いないです。

目次

「-답다」の接続と意味

接続

一部の名詞+답다답다 / 정답다
代名詞+답다답다 / 답다
名詞句+답다그 사람답다 / 우리 오빠답다

意味等

「-답다」は、単独で使用することはできません
「-답다」は、一部の名詞・代名詞・名詞句について形容詞を作ります。
「-답다」は、「~に相応だ」の意味があり、「~らしい」「~にふさわしい」「~に似合う」などと訳すことができます。

①一部の名詞について、その名詞に相応な状態を備えていることを意味する

답다 / 花のようだ
(花のような状態を保っている)

답다 / むつまじい、親密だ
(情は物に感動する心の動きを指し、そのような状態を保っていること)

답다 / 真実だ、真だ
(真実に満ちている状態を保っていること)

②一部の名詞・代名詞・名詞句について、その品詞に相応な特性・資格を備えている事こと意味する

선생님답다 / 先生らしい
(先生であり、先生という名にふさわしい行動をやった時)


답다 / 君らしい

(やってることなどに彼の特性が滲み出ている時)


그 사람답다 / その人らしい

(やってることなどにその人の特性が滲み出ている時)

語尾の変化

「-답다」が文末で

 「-답다」は「ㅂ」変則で母音から始まる語尾の前でパッチム「ㅂ」が取れて「우」になるので、語尾の変化に気をつけましょう。

スクロールできます
とても丁寧-답습니다-다웠습니다
丁寧 -다워요-다웠어요
フランク-다워/-답다-다웠어/-다웠다

하는 말이 그 사람답다
言うことが彼らしい 

언제 봐도 그 선배는 리더다워요
いつ見てもその先輩はリーダーらしいです。

「-답다」の後ろに名詞が来る時

「-답다」の後ろに名詞が来る時「-다운 +名詞」の形を取ります。

꽃다운 나이는 보통 몇 살이에요?
花のような年は普通何歳ですか?
*通常18歳から25歳まで

그는 한층 배우다운 모습으로 팬들 앞에 나타났습니다
彼は一層俳優らしい姿でファンの前に現れました

내일부터 봄다운 포근한 날씨가 이어진다고 합니다
明日から春らしい暖かい天気が続くそうです

오랜만에 책다운 책을 읽었다
久しぶり本らしい本を読んだ

「-답다」の後ろに動詞が来る時 

「-답다」の後ろに動詞が来る時「-답게+動詞」の形を取ります。

난 예쁘게 생긴 남자보다 남자답게 생긴 남자가 좋다
私は綺麗な男より男らしい男が好きだ

선생님은 선생님답게 학생은 학생답게 행동합시다
先生は先生らしく学生は学生らしく行動しましょう

긴장하지 말고 평소처럼 너답게 하면 돼
緊張しないで、いつものように君らしくやればいい

사람이 사람답게 산다는 것은 체면과 품위를 지키며 행복하게 사는 것이다
人が人らしく生きるということは体面と品位を保ち幸せに暮らすことだ

「-답다」の否定形「-답지 않다」

「-답다」の否定形は「-답지 않다」
「-답지 않다」の後ろに名詞が来る時は「-답지 않은+名詞 」
「-답지 않다」の後ろに動詞が来る時は「-답지 않게+動詞」の形で使われます。

아이답지 않은 대담한 행동에 많이 놀랐다
子供らしくない大胆な行動にびっくりした

A:오늘 웬일이야?너답지 않게
 今日どうした?君らしくない
B:나다운 게 뭔데?
 私らしいのってなんだよ?

 「-답다」と「-스럽다」の違い

①接続が違う

「-답다」の前には、固有名詞、代名詞、名詞句が来る。

「-답다」は「꽃답다」「정답다」「참답다」のような単語を除くと、一緒に使われるものは主に言わんとするその人・生物・事物で、とある人・生物・事物が自身に似合う或いはふさわしい属性を持っていることを意味します。
 例:
(人) 학생답다 ➡ 学生らしい
    너답다 ➡ 君らしい
    그 사람답다 ➡ その人らしい
(生物)고양이답다 ➡ 猫らしい
(事物)책답다 ➡ 本らしい


「-스럽다」の前には、名詞が来る

「-스럽다」は人や事物の性質・状態・感情を表す多様な名詞と一緒に使われます。
 例:
(状態)소란스럽다➡騒がしい
(感情)감격스럽다➡感激だ
(性質)맛깔스럽다➡美味しそう

②前提が違う

とある性質・特性を持っているという点では「-답다」と「-스럽다」は似ています。その際
「-답다」は必ずとある対象についての肯定を前提として使われている

「A답다」の場合必ず言わんとする対象はAでなければなりません。

例1:
우리 언니는 정말 여자답다 (〇)
姉ちゃんは本当に女性らしい

우리 오빠는 정말 여자답다(×)

お兄ちゃんは本当に女性らしい

「여자답다」は言わんとする対象が女性の場合のみ使用可能です。 ②で言わんとする対象は「우리 오빠」で男性なので②の表現は適切ではありありません。

では、男性が女性らしい面があるというのを表現するにはどうすればいいのでしょうか?
 その場合は、「여성스럽다」を使い「우리 오빠는 여성스러운 데가 있다/兄は女性らしい所がある」などと表現することができます。

ただ、「여자스럽다」とは言わないので気をつけましょう。

「-답다」  ➡ 여자답다 / 남자답다
「-스럽다」➡ 여성스럽다 / 남성스럽다


例2:
그 사람선생님답다 / その人は先生らしい

言わんとする対象「その人(그 사람)」は必ず先生でなければなりません。その人は先生で、先生の特性・資格を有していることを表します。

「-스럽다」はとある対象についての否定を前提とする場合が多い

「A스럽다」の場合は言わんとする対象が「Aではない」を前提とする場合が多いです

例:
 그는 장남이라서 그런지 어른스럽다
彼は長男だからか大人っぽい

 言わんとする対象「彼(그)」は「大人ではない」ということを前提として話しています。「大人ではない」「幼い」が長男だからそうなのか「大人っぽい」という意味です。

只、最近口語で使われている言葉「아이돌스럽다」「잼민이스럽다」等は必ずしも「아이돌、잼민이ではない」ことを前提としません。

「어른답다」と「어른스럽다」の違い

「-답다」と「-스럽다」に両方に使える名詞で「어른」を挙げることができます。(両方に使用可能なのは「어른」しかないかも)「어른답다」と「어른스럽다」はどう違うのでしょうか?

「어른답다」は、大人であり、大人としての特性・資格を持っている場合に
「어른스럽다」は、幼いけど(大人ではないけど)大人のような様子が伺える場合に用います。

③「-스럽다」と違って、「-답다」は肯定的属性を持っている単語とよく使われます。

沢山苦労した人らしくない
고생을 많이 한 사람답지 않다 (×)
고생을 많이 한 사람같지 않다(〇)

「-답다」は「~に相応」「~にふさわしい」の意味があり、肯定的属性を持っている単語とよく使われます。「고생을 많이 한 사람」は肯定的属性とみなすことが難しいので「고생을 많이 한 사람답지 않 」は適切ではありません。

ここでは、「고생을 많이 한 사람같지 않 」の表現の方が適切です。

まとめ

この記事では、「-답다」の意味・使い方、活用などの解説だけでなく、「-스럽다」との違いなども豊富な例文をもって詳しく解説しました。同じ「~らしい」でも、韓国語の場合文によって「-답다」「-스럽다」を使い分けています。「-답다」の使い方だけではなく「-스럽다」との違いなどをはっきりさせ、使いこなせるようになれば、韓国語表現の幅が大きく広がります。この記事を参考に、ぜひ様々な場面で「-답다」を活用してみてください

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