ここでは「嬉しい」を韓国語ではどのように表現するのかについて解説していきます。「嬉しい」という意味をもつ「기쁘다」「반갑다」「기껍다」の3つの表現の使い方、またその言葉の違いについて解説します。
「心がほのぼのとする」という意味の嬉しい ➡「기쁘다」
「기쁘다」は欲求が満たされ心がほのぼのとして満足している様子を表わします。日本語では「嬉しい」と訳すことができます。
10년만에 다시 만나 얼마나 기뻤는지 모른다. / 10年ぶりに会えてどんなに嬉しかったかわからない。
좋은 회사에 취직돼서 너무 기뻐요. / いい会社に就職できてとても嬉しいです。
도움이 되었다니 저도 기쁨니다. / お役に立てて私も嬉しいです。
「懐かしい、悦ばしい」意味の嬉しい ➡「반갑다」
「반갑다」は会いたかった人に会って懐かしい、願っていたことが叶ったりして悦ばしいことを表します。日本語では「懐かしい」「嬉しい」「悦ばしい」などと訳すことができます。
온 가족이 반갑게 맞이해 주었습니다. / 家族みんなで喜んで迎えてくれました。(人)
A:이게 몇 년만이야,정말 반갑다. / これ何年ぶり?本当に嬉しい。(人)
B:그러게 ,넘 반갑다,어디 가서 커피라도 한 잔 할까? / そうだね、本当に嬉しい。どこかでコーヒーでも飲もうか?(人)
이렇게 만난서 정말 반갑습니다. / このようにお会いできて本当に嬉しいです。(人)
한 달만에 오는 비가 너무 반갑다. / 一か月ぶりの雨がとても嬉しい。(こと)
봄의 따사로운 햇살과 산들바람이 반가워요. /春の暖かい日差しとそよ風が嬉しいです。(こと)
근데 봄과 함께 반갑지 않은 손님 황사도 왔어요. / しかし、春とともに嬉しくないお客さん黄砂もやってきました。(こと)
「喜んで甘んじる」の意味の嬉しい➡「기껍다」
「기껍다」は心の中でこれとなく嬉しいことを表し、喜んで、甘んじるという意味があります。日本語で「嬉しい」「喜ばしい」と訳すことができます。
그는 봉사활동을 기꺼운 마음으로 하는 것 같지 않았어요. / 彼はボランティア活動を喜んでしているようには見えませんでした。
어머니는 오빠가 외국에 공부하러 가는 것이 별로 기껍지 않은 듯 하셨다. / 母は兄が外国に勉強しに行くのがあまり嬉しくないようだった。
도울 바에는 기꺼운 마음으로 돕자. / 助けるなら快く(嬉しい気持ちで)助けよう。
「기쁘다」と「반갑다」の違い
「기쁘다」は何かで欲求が満たされ心がほのぼのとしている様子を表わします。「반갑다」は会いたかった人に会って懐かし、願っていたことが叶ったりして悦ばしいことを表し、主に誰かに会った時・とあるものに新しく接した時に使います。例からその違いを詳しく見てみましょう。
では、この文を次のように変えるとどうなるのでしょうか?
同じく「久しぶりの雨」についての表現でも文脈により使う単語が変わったりします。
「기쁘다」 何かの事で満足して心がほのぼのとしている時
「반갑다」 誰かに会って懐かしい、とあるものに新しく接して悦ばしい時
「기쁘다」と「기껍다」の違い
「기쁘다」と「기껍다」の違いを例文から見てみ見ましょう。
「기껍다」には「喜んで、甘んじて」の意味があり、「 기꺼이」の形で「何かをする」という言葉と一緒に使われる場合が多いですが、この場合何をするにしても、心の中で「それとなく嬉しく思いながら」する、言い換えると甘んじてするというニュアンスが強く感じられます。
まとめ
「기쁘다」と「반갑다」 、「기쁘다」と「기껍다」はそれぞれ似ている表現で理解しずらい面が多々あると思いますが、違いが区別できるようになると表現の幅も広がり、楽しくなると思いますので、例文・解説をしっかり読んで身につけましょう。