韓国語補助形容詞③「-싶다」その2「‐ㄹ/을까 싶다」の使い方について解説

韓国語学習者にとって重要な補助形容詞の使い方について解説します。補助形容詞「-싶다」は色々な使い方がであり、正しい使い分けが必要です。この記事では、補助形容詞「-싶다」の中の心配・漠然とした考えの2つの意を持つ「‐ㄹ/을까 싶다」の使い方について例文を用いて解説します。この記事を読んで理解することで韓国語の表現力をアップさせることができるでしょう。

目次

「-싶다」の使い方

心配する意を表す

動詞の後ろに付いて「‐ㄹ/을까 싶다」の形で、前の言葉が表す内容通りになるのではないかと心配する意をあらわいます。

도시락을 싸 가고 싶은데 날씨가 너무 더워서 상할까 싶어서 사 먹기로 했다. / お弁当を持っていきたいのだけど、暑すぎて痛むのではないかと思って買って食べることにした。

집들이에 오는 사람이 많아 음식이 모자랄까 싶어서 또 사러 나갔다. / 引っ越し祝いに来る人が多く、食べ物が足りないのではないかと思い、また買いに出かけた。

생일 당일에 못 갈까 싶어서 먼저 선물을 택배로 보냈다. / 誕生日当日に行けないかと思い、先にプレゼントを宅配便で送った。

文中で心配する意を表す「‐ㄹ/을까 싶다」に似た表現に「‐ㄹ/을까 봐」がありますが、二つの表現の違いを見てみましょう。

上記の例文の
상할까 싶어서 」は「상할까 봐 」
모자랄까 싶어서 」は「모자랄까 봐」
못 갈까 싶어서」は「 못 갈까 봐」に置き換え可能ですが、ニュアンスが違います。


文中の「‐ㄹ/을까 봐」は不確実な推測・心配・不安を原因・理由にしているので、後ろには否定的な表現が来る場合が多いです。また「그 사람이 일을 망칠까 봐 불안하다 / その人がしくじるのではないかと不安だ」のように、「불안하다」「걱정이다」「겁나다」「무섭다」等の表現と一緒に使われたりできます。しかし、「‐ㄹ/을까 싶다」の後ろには「불안하다」「걱정이다」「겁나다」「무섭다」等の表現が直接来ることができなく、前文では前の言葉が表す内容通りになるのではないかと心配し、後文ではその解決策を持ってくる場合が多いです。

漠然とした考えを表す

動詞の後ろに付いて「‐ㄹ/을까 싶다」の形で、前の言葉が表す行動を行う漠然とした考えがある事を表します。

①나이가 드니 몸도 나고 해서 술 끊을까 싶다. / 歳を太ってきたし酒をやめようかと思う。

②혼자 한잔 할까 싶어서 근처에 있는 포장마차에 갔다. / 一人で一杯飲みたくて近くの屋台に行った。

③취직이 힘들어 좀 더 공부할까 싶어요. / 就職が大変でもうちょっと勉強しようかと思います。

「‐ㄹ/을까 싶다」の「싶다」を「생각하다」「하다」に置き換えることができますが、ニュアンスが違います。

「‐ㄹ/을까 싶다」は「~しようか」と漠然とした考えがある事を表します。考え中の意味がある。
「‐ㄹ/을까 하다」は「そのように思っている」と言う意味があります。
「‐ㄹ/을까 생각하다」は「そのように思っている」と言う意味があります。


上記の例文で文末に使われている①③は「‐ㄹ/을까 싶다」「‐ㄹ/을까 하다」「‐ㄹ/을까 생각하다」3つの表現、全部可能です。大体3つの表現はニュアンスの違いはあるものの置き換え可能ですが、文中で使われる②は「‐ㄹ/을까 싶다」「‐ㄹ/을까 하다」の方が自然です。

まとめ

補助形容詞「-싶다」は色々な使い方がであり、正しい使い分けが必要です。この記事では、補助形容詞「-싶다」の中の心配・漠然とした考えの2つの意を持つ「‐ㄹ/을까 싶다」の使い方について例文を用いて解説しました。また似た表現との違いについても解説していますので、この記事を読んで理解することで韓国語の表現力をアップさせることができるでしょう。

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