日本語の「もう」は、韓国語でもよく使われる表現です。韓国語では、「벌써」「이미」「이제」「어느새」という言葉で表されることが多いですが、「더」という意味でも使われます。この記事では、韓国語での「もう」の意味や使い方について詳しく解説します。
「もう」の種類
1 「すでに」「とっくに」の意味の「もう」
(1) 二つの意味の「벌써」
①予想より早い意味の「벌써」
② 全て終わっていたり、過ぎたことを表す「벌써」
(2) 既にの意味の「이미」
(3) ちょうどその時の意味の「이제」
(4) いつの間にかの意味の「 어느새 」
2 もうちょっとの意味の「もう」➡「더」
二つの意味の「벌써」
「벌써」は「もう」「すでに」「とっくに」等で訳すことができます。
予想より早い意味の「벌써」
온 지 얼마 안됐는데 벌써 가려고?
来て間もないのにもう行くの?
벌써 3월이 되었네.
もう三月だね。
벌써 대학생이야?
もう大学生なの?
全て終わっていたり、過ぎたことを表す「벌써」
벌써 알아 버린 것 같다.
もう知ってしまったみたい。
벌써 약속 장소에 나와 기다리고 있다는데…
もう約束の場所に出てきて待ってるそうだけど…
그 사람 벌써 떠났어요?
その人もう行っちゃったんですか?
既にの意味の「이미」
「이미」は全て終わっていたり、過ぎたことを表します。「이미」は「もう」「すでに」「とっくに」等で訳すことができます。
이미 생긴 일이니 어쩔 수 없네요.
もう起こったことなのでどうしようもないですね。
이미 들어 알고 있겠지만 저 내일 여기를 떠납니다 .
もう聞いて知っているだろうけど、私明日ここを離れます。
위험하다고 말하려고 했는데 이미 늦었다.
危ないと言おうとしたけど、もう遅かった。
「벌써」と「이미」の違い
「벌써」にも「이미」にも「全て終わっていたり、過ぎたことを表す」意味があるので、同じように使ってもいいと思いがちですが実は違います。
「벌써」と「이미」には両方とも全て終わっていたり、過ぎたことを表す意味があり、こういう時は「벌써」と「이미」は入れ替えることができます。
나는 그 일을 벌써 알고 있었다.(〇)
나는 그 일을 이미 알고 있었다.(〇)
しかし、「벌써」には予想より早くの意味があり、こう言う時は「벌써」を「이미」と入れ替えることができません。
벌써 가려고?(〇)
이미 가려고 ?(×)
벌써 봄이네(〇)
이미 봄이네(×)
ここでは「벌써」の代わりに「이미」を使うと文脈が不自然です。
ちょうどその時の意味の「이제」
「이제」は「もう」「すでに」等で訳すことができます。
이제 학교 갈 시간이다.
もう学校に行く時間だ。
이제 좀 그만 해 !
もうやめて!
이제 좀만 더 있으면 귀국할 수 있다.
もうちょっとすれば帰国できる。
いつの間にかの意味の「 어느새 」
「 어느새」は「いつの間にか」、「もう」、「すでに」などと訳すことができます。
어느새 운동까지 하고 왔어?
もう運動して来た?(直訳:いつの間に運動までしてきた?)
일본에 온 지 어느새 1년이 되었다.
日本にきてもう一年になった。(直訳:日本医来ていつの間にか一年になった。)
그는 어느새 머리가 하얗게 되어 있었다.
彼はもう髪が真っ白になっていた。(直訳:彼はいつの間にか髪が真っ白になっていた)
もうちょっとの意味の「もう」➡「더」
現在の状態に何かを加えることを示します。「数量+ 더」の形を用いる場合が多いです。
조금 더 주세요.
もうちょっとください。
하나 더 어떻습니까?
もう一個いかがですか?
한 잔만 더 마시자.
もう一杯飲もう
한 번 더 해 보자.
もう一回やってみよう
더 이상 안되겠다.
これ以上もうだめだ。
「もう」の韓国語表現と意味のまとめ
【日韓比較】「もう」を表現する韓国語の言葉とニュアンスの違い
日本語の「もう」には「すでに」「とっくに」といった意味の表現や、「もうちょっと」を意味する「もう」といったニュアンスの異なる使い方があります。
韓国語では、それぞれ「벌써」「이미」「이제」「어느새」と表現されますが、日本語の「もう」とはニュアンスが異なるため注意が必要です。
この記事では、それぞれの韓国語表現のニュアンスや使い方を詳しく解説しています。
【まとめ】
- 予想より早い意味の「벌써」、全てが終わっていたり過ぎ去ったことを表す「벌써」
- 既にの意味の「이미」
- ちょうどその時の意味の「이제」
- いつの間にかの意味の「어느새」
- もうちょっとの意味の「もう」は「더」と訳す