韓国語助動詞②「‐놓다」と「‐두다」の使い方と違いについて解説

韓国語助動詞「‐놓다」と「‐두다」は、どちらも「~ておく」と訳されますが、微妙なニュアンスの違いがあります。この記事では、両助動詞の使い方と違いについて詳しく解説し、実例を交えて解説します。韓国語初心者から中級者まで必見の内容です。

目次

「‐놓다」

動詞の後ろに付いて「-아/어/여 놓다」の形で、前の言葉の意味する行動を終えて、その結果を維持することを表します。日本語で「~ておく」と訳すことができます。

어젯밤은 더워서 창문을 열어 놓고 잤다. / 夕べは暑くて窓を開けておいて寝た。

저녁을 차려 놓고 나오느라고 좀 늦었다. / 夕食の支度をしておいて出てきたのでちょっと遅れた。

내일 사용할 서류는 미리 준비해 놓으세요. / 明日使う書類を前もって準備しておいてください。

나는 언제나 불을 켜 놓고 잔다. / 私はいつも電気をつけておいて寝る。

「‐두다」

動詞の後ろに付いて「-아/어/여두다 」の形で、前の言葉の意味する行動を終えて、その結果を維持することを表します。日本語で「~ておく」と訳すことができます。

이건 알아 두면 좋은 지식,흥미로운 이야기를 다룬 책입니다. / これは知っておくといい知識、興味深い話を扱った本です。

시간이 있을 때 많이 배워 두는 게 좋아요. / 時間のある時沢山勉強しておいた方がいいです。

이런 건 할인할 때 많이 사 두는 게 좋아. / こういうのはセールの時にたくさん買っておいた方がいいよ。

부탁인데 절 좀 내버려 두세요. / お願いだから、私をほっておいてください。

「-아/어/여놓다」「-아/어/여두다 」の違い

「-아/어/여놓다」「-아/어/여두다 」両方とも前の言葉の意味する行動を終えて、その結果を維持することを表し、両方とも日本語で「~ておく」と訳します。では、二つの違いは何でしょうか?

違い

①「-아/어/여두다 」は「-아/어/여놓다」より状態保存の時間が長いことを表します。
「-아/어/여두다 」前の言葉の意味する行動を終えて、その結果を維持することを表しますが主にその行動が他のことにあらかじめ備えるためであることを表します。

冷蔵庫に入れておいた。

냉장고에 넣어 놓았다.(〇)
냉장고에 넣어 두었다.(〇)

二つの言い方は両方ともアリですが、ニュアンスが違います。「넣어 놓았다」は入れるという動作を行い、その状態が一定の時間(「넣어 두었다」より短い時間)維持する事を表します。「넣어 두었다」は入れるという動作を行い、「넣어 놓았다」より長い時間その状態を維持しますが、それはあらかじめほかの事に備える目的であるという意を含んでいます

こういうのは知っておくといいよ

이런 건 알아 놓으면 좋아.(×)
이런 건 알아 두면 좋아.(〇)

「알다」とは「心でとらえる」、「記憶にとめる」意味があります。瞬間的な動作ではなく持続性がある動作なので、状態保存の時間が長いことを表す「알아 두면 」の方が適切です。「기억해 두다」「배워 두다」等も同じ類です。

お弁当買っておいたから食べてね。

도시락 사 놓았으니까 꼭 먹어.(〇)
도시락 사 두었으니까 꼭 먹어.(×)

お弁当は長時間置いておくと痛むイメージがあり、ここで状態保存の時間が長いことを表す「사 두었으니까 」を使うと不自然です。

災害に備えていろいろ買っておいてた。

재해에 대비하여 이것저것 사 놓았다.(×)
재해에 대비하여 이것저것 사 두었다.(〇)

上の例文と同様「買っておいた」で、ここで「 사 놓았다」を使う人もいますが、ここでは災害に備える目的であらかじめ買っておくという意で、状態保存の時間が長いことを表していますので、「사 두었다」が適切だと言えるでしょう。

まとめ

ここでは、韓国語助動詞「‐놓다」と「‐두다」の使い方、違いについて解説しました。両方とも「-아/어/여 」の後ろに付いて「~ておく」と訳され、似ていますがニュアンスは違う助動詞です。使い間違う事のないように解説・例文をしっかり読んでおきましょう。

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