韓国語助動詞㉖「-못하다」の使い方について詳しく解説

韓国語の「못하다」は動詞、形容詞、助動詞、補助形容詞としていろいろな表現に用います。ここでは、助動詞としての「-못하다」の使い方を詳しく解説します。助動詞「못하다」だけではなく、「못하다」のいろいろな使い方の解説は以下の記事を参考にしてください。
韓国語で「못하다/できない」を表現する際に気をつけたい３つのポイント

「‐지 못하다 / ～できない」の使い方

動詞の後ろに付いて「‐지 못하다」の形で、前の言葉の表す行動が実現できない、又はそれを実現する能力がないことを表します。「～できない」の意味があります。

「못」を使った否定文は主体の意志ではなく、能力上不可能又は何らかの外的要因でそのような行為を行うことができないことを表します。よって一般的に形容詞には使いませんが、期待値に及ばず惜しむとき形容詞と否定文に使うことができます。

머리가 아파서 어젯밤에 잘 자지 못했다./ 頭が痛くて夕べはよく眠れなかった。

어제 너무 늦게 자서 아침에 일어나지 못했다. / 昨日寝るのが遅すぎて朝起きられなかった。

갑자기 열이 나서 수학여행을 가지 못했다. / 突然熱が出て修学旅行に行けなかった。

말 하지 못할 사정이라도 있는 거니? / お話しできない事情でもあるの？

아무도 눈치채지 못하게 하려고 했지만 소용없었다. / 誰も気づかないようにしたけど、ダメだった。

「‐지 못하다」と同じく否定を表す「-지 않다」の違い

바빠서 가지 않았다.➡忙しくて行かなかった。
바빠서 가지 못했다.➡忙しくて行けなかった。

２つの表現、両方ともアリですが、ニュアンスが違います。日本語訳からも分かるように「-지 않다」は意思の否定で、「‐지 못하다」は何かの原因理由でつまり外部の要因で何かをしたかったけれど、できなかったという場合に用います。

まとめ

「못하다」は動詞、形容詞、助動詞、補助形容詞として使われていて色々な表現に用いますが、ここでは助動詞としての「-못하다」の使い方を詳しく解説しました。又、類似表現との違いなども解説していますので、例文・解説をしっかり読んで「 못하다 」をマスターしましょう。