連結語尾は文と文をつなぐ重要な役割を持っていて、韓国語学習者にとって連結語尾の学習はとても重要です。ここでは、間違いやすい「-아/어/여도」「-더라도」「-ㄹ/을지라도」の使い方について解説します。3つとも仮定を表す連結語尾であり、正しい使い分けが必要なので、連結語尾「-아/어/여도」「-더라도」「-ㄹ/을지라도」の使い方と違いについて豊富な例文を用いて解説しています。この記事を読んで理解することで韓国語の表現力をアップことができるでしょう。
連結語尾とは?
連結語尾は韓国語で「연결어미」と言います。連結語尾とは語幹に付いて次にくる言葉をつなげる働きをする語尾です。連結語尾には「고」「아/어」「게」等があります。
「-아/어/여도」の使い方
用言の語幹、「이다」の語幹、「-시/으시」、「-았/었/였」の後ろに付いて、仮定や譲歩の意味を表します。前文の事実を認めつつ後ろの事柄とは関係のない或いはそれに影響を及ぼさないことを表します。「~ても」の意味があります。
接続
「ㅏ,ㅗ」母音で終わる動詞の語幹 + 아도
「ㅏ,ㅗ」以外の母音で終わる動詞の語幹 + 어도
「하다」又は「 하다」が付く動詞の語幹 + 여도、「하다」の「하」と「 여도」が結合した「하여도」は「해도」と略されることもあります。
「이다」の語幹 + 어도
–시/으시 + 어도
-았/었/였 + 어도
例文
비가 와도 시합은 중지하지 않습니다. / 雨が降っても試合は中止しません。
약을 먹어도 열이 내리지 않습니다. / 薬を飲んでも熱が下がりません。
일이 아무리 바빠도 매일 운동을 합니다. / 仕事がどんなに忙しくても毎日運動をします。
어려도 그정도는 알아요. / 幼くてもそれぐらいは知ってます。
「-아/어/여도」使用ポイント
「-더라도」の使い方
用言の語幹、「이다」の語幹、「-시/으시」、「-았/었/였」「-겠」の後ろに付いて、後文が前文の内容に縛られないように、あることや状況を仮定して譲歩する意味を表します。「~ても」「~でも」「~であっても」「~としても」の意味があります。
接続
終声(パッチム)の有無に関係なく用言の語幹 + 더라도
「이다」の語幹 + 더라도
–시/으시 + 더라도
-았/었/였 + 더라도
-겠 + 더라도
例文
배가 고프더라도 좀 참아. / お腹が空いてもちょっと我慢して。
무슨 일이 있더라도 오늘 중으로 이 일을 해결해야 한다. / 何があっても今日中にこのことを解決しなければならない。
급하시더라도 조금만 더 기다려주세요. / お急ぎかと思いますがもう少しお待ちください。
회사를 그만 두더라도 맡은 일은 제대로 해야 한다. / 会社を辞めるとしても受け持った仕事はきちんとやらなければならない。
「-ㄹ/을지라도」の使い方
用言の語幹、「이다」の語幹、「-시/으시」の後ろに付いて、前文の事実を認めつつそれに拘らない事実を言う時に用いる連結語尾です。とある未来のことに対して「そうだと仮定するとしても」の意味を表し、後文は前文の仮定の影響を受けず、それと相反する事・矛盾したことが続きます。「たとえ…といえども」「~であっても」「~でも」の意味があります。
接続
終声(パッチム)のない用言の語幹 + ㄹ지라도
終声(パッチム)のある用言の語幹 + 을지라도
「이다」の語幹 + ㄹ지라도
–시/으시 + ㄹ지라도
-았/었/였 + 을지라도
例文
어떤 어려움이 있을지라도 포기하지 않을 거예요. / どんなに大変なことがあっても、あきらめません。
내가 죽는 한이 있을지라도 그 사람 지킬 거예요. / 私が死ぬことがあってもその人を守ります。
좋은 결과를 얻지 못할지라도 끝까지 해야 합니다. / 良い結果が得られなくても最後までやらなければなりません。
불치병에 걸렸을지라도 자기 인생을 포기하면 안됩니다. / 不治の病にかかっても自分の人生を諦めてはいけません。
「-ㄹ/을지라도」「-더라도」「-아/어/여도」の違い
「-ㄹ/을지라도」「-더라도」「아/어/여도」三つの表現とも仮定・譲歩に用います。
①仮定・譲歩のニュアンスの強さは「-ㄹ/을지라도」が一番強く次に「-더라도」「아/어/여도」の順になります。
特に「-ㄹ/을지라도」は「-더라도」「아/어/여도」より自分の考え・意思などを強調して言う時によく用います。このような場合は文末に「~겁니다/거예요/거야」「겠습니다/겠어요/겠어」と言った語尾を伴う場合が多いです。「-더라도」は思いめぐらすようなニュアンスがあります。
②「-ㄹ/을지라도」は、とある未来のことに対して「そうだと仮定するとしても」の意味を表しているので過去の時制が来ると不自然です。
「-더라도」は、思いめぐらすようなニュアンスがあり、「そのようなこと・状況だとしても~」と言う意味を表していて、過去の時制が来ると不自然です。
「아/어/여도」は、「-ㄹ/을지라도」「-더라도」と違って仮定・事実逆説に幅広く用い、時制の制約も特にないです。
まとめ
この記事では、仮定を表す連結語尾「-아/어/여도」「-더라도」「-ㄹ/을지라도」の使い方と違いについて豊富な例文を用いて解説していました。連結語尾は文と文をつなぐ重要な役割を持ちますので例文・解説等をしっかり読んで覚えておきましょう。