ここでは、文と文をつなぐ重要な役割を持っている連結語尾「-ㄹ/을세라」の使い方、類似表現との違いなどについて豊富な例文を用いて解説しています。この記事を読むことで仮定を表す連結語尾「-ㄹ/을세라」の正しい使い方を学び、表現力アップに繋げましょう。
「-ㄹ/을세라」の使い方
前文の事柄が起こるのではないか、もしかしてそうなるのではないか?と心配する意を表しながら、それを後文の事柄の理由や根拠とする連結語尾です。「~ではないかと」「~しやしないかと」という意味があります。
接続
終声(パッチム)のない用言の語幹 + ㄹ세라
終声(パッチム)のある用言の語幹 + 을세라
終声(パッチム)が「ㄹ」の動詞の語幹+ㄹ세라
「이다」の語幹 + ㄹ세라
–시/으시 + ㄹ세라
-았/었/였 + 을세라
例文
다른 애들에게 뒤질세라 열심히 문제를 풀었다. / ほかの子に負けやしないかと思って一所懸命問題を解いた。
나는 해외 연수 기회를 놓칠세라 연일 진지하게 면접 준비를 했다. / 私は海外研修のチャンスを逃すまいと連日真面目に面接の準備をした。
누가 들을세라 나는 그녀에게 다가가서 작은 목소리로 말했다. / 誰かに聞かれるのを恐れて私は彼女に近づいて小さな声で話した。
수험을 앞두고 조금만 열이 있다 하면 코로나일세라 겁을 냈다. / 試験を前に少しでも熱があるとコロナではないかとびくびくした。
엄마가 눈치챌세라 조심스럽게 행동했다. / 母が気づくのではないかと慎重に行動した。
겨우 잠든 아이가 깰세라 조심스럽게 침대에 눕혔다. / やっと寝付いた子が起きやしないかとそうっとベットに寝かせた。
「-ㄹ/을세라」と類似表現「ㄹ/을까 봐」の違い
*「-ㄹ/을세라」「ㄹ/을까 봐」両方とも何かが起こるのではないかと心配することを表します。
*「-ㄹ/을세라」は、「もしかしてそうなるのではないかと心配で~をした」というように後文には前文の心配ごとに対する解決策が必ず付いてきます。
*「ㄹ/을까 봐」は、「-ㄹ/을세라」と違って後文には解決策のほかに、「걱정이다」「불안하다」などのような否定的な意味合いを持つ言葉が直接来ることもできます。
「-ㄹ/을세라」を「ㄹ/을까 봐」に大体置き換え可能です。
まとめ
ここでは、文と文をつなぐ重要な役割を持っている連結語尾「-ㄹ/을세라」の使い方、類似表現との違い等について豊富な例文を用いて解説しました。例文・解説をしっかり読み、仮定を表す連結語尾「-ㄹ/을세라」の正しい使い方を学び、表現力アップに繋げましょう。