連結語尾は文と文をつなぐ重要な役割を持っており、韓国語学習者にとって連結語尾の学習はとても重要です。ここでは、間違いやすい「-ㄹ/을지언정」「-ㄹ/을망정」の使い方について解説します。この2つは表現が似ているうえ正しい使い分けが必要なので、使い方と違いについて豊富な例文を用いて解説しています。この記事を読むことで韓国語の連結語尾の正しい使い方を学び、表現力アップに繋げましょう。
「-ㄹ/을지언정」の使い方
用言、「이다」、「-시/으시」の後ろについて、前の事柄の内容を認めたり仮定したうえで、それと対照的な後文の事柄を強調する意を表します。「仮にそういう状況になったしても、影響がない」に近い意味を表します。
「-ㄹ/을망정」よりニュアンスが強い感じがあります。
「たとえ~ても」「たとえ~あっても」「たとえ~よりはむしろ」の意味があります。
接続
終声(パッチム)のない用言の語幹 + ㄹ지언정
終声(パッチム)のある用言の語幹 + 을지언정
「이다」の語幹 + ㄹ지언정
–시/으시 + ㄹ지언정
-았/었/였 + 을지언정
例文
고마워할지언정 원망만 한다. / 感謝するというよりむしろ憎むばかりだ。
굶어 죽을지언정 남의 것을 훔치는 짓은 안 한다. / 飢え死にしても人のものを盗むようなことはしない。
힘들어 쓰러질지언정 맡은 일을 그만둘 수는 없다. / 大変で倒れることがあっても任された仕事をやめるわけにはいかない。
헤어질지언정 자존심은 지키겠다. / 別かれることがあってもプライドは保つ。
「-ㄹ/을망정」の使い方
用言、「이다」、「-시/으시」の後ろについて、否定的な前文の事柄を認めながらも後文にそれに反する内容の事柄を続けて述べるときに用います。前文の事実は仮想のものを持ってくることもできます。
「~ても」「~であるとも」「~といえども」の意味があります。
接続
終声(パッチム)のない用言の語幹 + ㄹ망정
終声(パッチム)のある用言の語幹 + 을망정
「이다」の語幹 + ㄹ망정
–시/으시 + ㄹ망정
-았/었/였 + 을망정
例文
시험에 떨어질망정 부정행위는하지 않겠다./ 試験に落ちることがあっても不正行為はしない。
회사를 그만둘망정 노예처럼 일하지는 않겠다. / 会社を辞めることがあっても奴隷のようには働かない。
빚을 질망정 이 수술은 꼭 해야 합니다. / 借金をしてでもこの手術は必ずやるべきです。
도와주지 못할망정 괴롭히다니 사람도 아니다. / 助けてあげないところかいじめてるなんて本当に人間ではない。
「-ㄹ/을지언정」と「-ㄹ/을망정」の違い
「-ㄹ/을지언정」と「-ㄹ/을망정」は両方とも否定的な前文の事柄を認めながらも後文にはそれに反する内容の事柄を持ってきます。「仮に~だとして~する(意思・当為)」「~というよりむしろ」の意味の時はほぼ同じように使われます。ただ「-ㄹ/을지언정」の方が「-ㄹ/을망정」よりインパクトが強いです。
まとめ
この記事では、間違いやすい「-ㄹ/을지언정」と「-ㄹ/을망정」の使い方と違いについて豊富な例文を用いて解説していました。連結語尾は文と文をつなぐ重要な役割を持ちますので例文・解説等を読んでしっかり覚えて、表現力のアップしていきましょう。