韓国語連結語尾⑧「-고」「-아/어/여서」「~て(で)」の使い方とその違いについて詳しく解説

ここでは、文と文をつなぐ重要な役割を持っている連結語尾「-고」「-아/어/여서」の使い方と`2つの表現の違いなどについて豊富な例文を用いて解説しています。この記事を読むことで連結語尾「-고」「-아/어/여서」の正しい使い方を学び、表現力アップに繋げましょう。

目次

「-고」の使い方

並列を表す

動詞・形容詞・「이다」の語幹、或いは「-라/으라」、「-더」を除いたほかの語尾の後ろに付いて、2つ以上の対等な事柄を並べているのに用いる連結語尾です。

그는 잘 생기고 공부도 잘해서 인기가 있다.
彼はハンサムで勉強もできて人気がある。

나는 회사원이고 남편은 공무원이다.
私は会社員で主人は公務員です。

오늘은 바람이 불고 비도 내려서 내일 떠나기로 했다.
今日は風が吹いて雨も降るので明日出発することにした。

前後関係を表す

動詞の語幹或いは「-시/으시」の後ろについて、前の事柄と後ろの事柄が順次に起こるという意を表す連結語尾です。

구두를 벗고 들어 오세요.
靴を脱いでお入りください。

씻고 와.
手を洗ってきて。

먹고 가.
ご飯を食べていきなさい。

持続を表す

動詞の語幹、或いは「-시/으시」の後ろについて、前の言葉が表す行動やその結果が後ろに来る行動が行われる間もそのまま持続されることを表す連結語尾です。

그는새 옷을 차려입고 선 보러 갔다.
彼は新しい服を着てお見合いに行った。

우산을 쓰고 왔는데 옷이 다 젖어 있었다.
傘を差してきたのに服がびしょぬれだった。

어제 비를 맞고 다녔더니 감기 걸렸다.
昨日雨に降られて風邪をひいた。

反対語の羅列を表す

動詞・形容詞・「이다」の語幹、或いは「-라/으라」、「-더」を除いたほかの語尾の後ろに付いて、互いに反対の意味になる言葉を並べるのに用いる連結語尾です。

혼자서 울고 웃고 난리였다.
一人で泣いて笑って大騒ぎだった。

옳고 그르고를 따지다가 더 큰 싸움이 났다.
白黒をつけようとしたらさらに大喧嘩になった。

좋고 나쁘고의 기준은 사람마다 다르다.
良し悪しの基準は人によって違う。

形容詞を反復させ強調を表す

一部の形容詞の後ろについて、主に「-고 -ㄴ/은」の形で、形容詞を反復して使うことでその意味を強調するのに用いる連結語尾です。

자신을 찾는 멀고 먼 여정이 시작되었다.
自分探しの遠い遠い旅が始まった。

깊고 깊은 저 산골짝에 무엇이 있을까?
深く深いあの谷間に何があるのだろうか?

크고 큰 우주, 작고 작은 우리」 라는 노래 들어 본 적 있어요?
「 大きくて大きい宇宙、小さくて小さい僕たち」という歌聞いたことありますか?

助動詞の前で

「-고 있다」「-고 싶다」「-고 말다」「-고 나다」「-고 보다」「-고 보니」「-고 보면」「-고 들다 」などの形で助動詞の前で、本用言を助動詞につなげる役割をする連結語尾です。

새콤달콤한 딸기가 먹고 싶어요.
甘酸っぱいイチゴが食べたいです。

그는 끝내 이혼하고 말았다.
彼はとうとう離婚してしまった。

일을 다 끝내고 나서 다시 얘기해요.
仕事を全部終えてからまた話しましょう。

듣고 보니 니말도 맞는 것 같다 .
言われてみれば君の言うことも正しいようだ。

「-아/어/여서」の使い方

接続

「ㅏ,ㅗ」母音で終わる動詞/形容詞の語幹 + 아서
「ㅏ,ㅗ」以外の母音で終わる動詞・形容詞の語幹 + 어서
「하다」又は「 하다」が付く動詞の語幹
+ 여서、「하다」の「하」と「 여서」が結合した「하여서」は「해서」と略されることもあります。
「이다」の語幹 + 어서

時間的前後関係を表す

前の言葉と後ろの言葉が順次に起こるという意を表す連結語尾です。

돈 10만엔을 찾아서 어머니께 보냈다.
お金10万円を下ろして母に送った。

배추를 깨끗이 씻어서 소금물에 담갔다.
白菜をきれいに洗って塩水につけた

그림을 그려서 벽에 붙였다.
絵を描いて壁に貼った。

理由・根拠を表す

理由や根拠の意を表す連結語尾です。

오늘은 바빠서 운동을 못했다.
今日は忙しくて運動ができなかった。

아파서 며칠 쉬었다.
具合が悪くて何日か休んだ。

똑똑해서 한 번만 말하면 다 알아듣는다.
利口で一度言えば全部わかる。

手段・方法を表す

手段や方法を表す連結語尾です。

그는 항상 걸어서 회사에 간다.
彼はいつも歩いて会社に行く。

시간을 들여서 만든 가치가 있다.
時間をかけて作った価値がある。

고구마는 모닥불에 구워서 먹어야 맛있다.
サツマイモは焚火で焼いて食べると美味しい。

「-고」と「-아/어/여서」の違い

「A 고 B」の形で並列を表す場合、「A 고 B」を「B 고 A」にすることができます。

「A 고 B」の形:
나는 중학생이 오빠는 대학생이다.
私は中学生で兄は大学生だ。
「B 고 Aの形:
오빠는 대학생이 나는 중학생이다.
兄は大学生で私は中学生だ。

「A 고 B」を「B 고 A」にしても全体の意味は変わりません。

「A B」の形:
하늘이 푸르다.
空が高くて青い。
「B Aの形:
하늘이 푸르 높다.
空が青くて高い。
「푸르고 높다」より習慣的に「높고 푸르다」のほうがよく使われていますが、「푸르고 높다」といっても文がおかしくなるわけではありません。

しかし、「A 아/어/여서 B」を「B아/어/여서 A」にすることはできません。

「A 아/어/여서 B」の形:
그림을 그려 벽에 붙였다.
絵を描いて壁に貼った。
「B 아/어/여서 Aの形:
그림을 붙여 벽에 그렸다.
絵を貼って壁に描いた。

「 아/어/여서 」はAとBの動作の関連性が強い故、AとB入れ替えると意味が変わってしまいますので入れ替えることができません。

「-고」と「-아/어/여서」は時間的前後関係を表すといった点では似ていますが違います。

「A 고 B」」は時間的前後関係を表していますが、「単にA動作が終わってからB動作を行う」といった意味合いが強いです。
A 아/어/여서 B」も時間的前後関係を表していますが、「Aの動作を行い、その結果・影響を受けて次のBの動作を行う」といった感じなので、A文とBの文はつながっており、Bの動作はAの動作の延長線にあるといってもいいでしょう。

밥을 먹 학교에 가겠다.

Aの文の「밥을 먹다」とBの文の「학교에 가겠다」は、Aの動作を行いBの動作を行うという時間的前後関係はありますが、BがAの動作の何らかの影響を受けていないと行なわれないわけではありません。AとBは独立した2つの動作で、ただ順次に行われていただけです。

②고기를 잡아서 구워 먹겠다.

Aの文の「고기를 잡다」とBの文の구워 먹겠다は、Aの動作を行いBの動作を行うという時間的前後関係があるだけではなく、Bの「구워 먹겠다」という行為はAの「고기를 잡다」という行為がなければ行なわれることができません。つまりAとBは順次に行われる密接な関係を持つ二つの動作です。

まとめ

ここでは、文と文をつなぐ重要な役割を持っている連結語尾「-고」「-아/어/여서」の使い方と二つの表現の違いなどについて豊富な例文を用いて解説しました。例文・解説をしっかり読み、連結語尾「-고」「-아/어/여서」の正しい使い方を学び、表現力アップに繋げましょう。

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