韓国語で好きという言葉はいろいろな言い方があります。韓国語では主に「좋다」「좋아하다」の2つの単語で「好き」を表していますが、誰に言うかによって語尾も変わるのでここでは「좋다 / 좋아하다」この2つの言葉について具体的に説明を行いたいと思います。
「良い」という意味の「좋다」
基本形 | 品詞 | 訳 | とても丁寧な言い方 | 丁寧な言い方 | 対等な関係、目下に | 対等な関係、目下 | 基本文型 |
좋다 | 形容詞 | 好きだ | 좋습니다 | 좋아요 | 좋아 | 좋다 | 이/가 좋다 |
「좋다」は、「とある事・対象が気に入って満足できる」つまり「よい(良い)」です。「좋다」が「好き」と訳されていますが、根本には「よい」というニュアンスが強いと理解してください。
「좋다」は、主に「이 / 가 좋다」の形で使われます。
「좋다」の語尾の変化等をみてみましょう。
좋습니다 ➡ とても丁寧な言い方で、目上の人、初対面の時などに使う無難な言い方です。
좋아요 ➡ 親しい関係の年上の人、対等ではあるもののタメ口はできない人などに使います。
좋아 ➡ 「좋아」は「좋아요」の丁寧な終結語尾「아요」の「요」を取ったくだけた言い方です。タメ言葉で「좋다」とほぼ同じニュアンスです。
좋다 ➡ 形容詞「좋다」は「だ・である調」(タメ言葉等)では基本形と同じく「좋다」を使うことができます。タメ言葉で「좋아」とほぼ同じニュアンスです。
좋아하다
基本形 | 品詞 | 訳 | とても丁寧な言い方 | 丁寧な言い方 | 対等な関係、目下に | 対等な関係、目下 | 基本文型 |
좋아하다 | 他動詞 | 好きだ、好く | 좋아합니다 | 좋아해요 | 좋아해 | 좋아하다 | 을/를 좋아하다 |
「좋아하다」は,「ある事・事物によい印象を持ったり、喜んでやりたがる又は他人を大事に思い親しく感じる」つまり「好きだ」です。
「좋아하다」は「을 / 를 좋아하다」の形で使われます。
「좋아하다」の語尾の変化等をみてみましょう。
좋아합니다 ➡ とても丁寧な言い方で、目上の人、初対面の時などに使う無難な言い方です。
좋아해요 ➡ 親しい関係の年上の人、対等ではあるものの、タメ口はできない人などに使います。
좋아해 ➡ 「좋아해」は「좋아해요」丁寧な終結語尾「아요」の「요」を取ったくだけた言い方です。タメ言葉で「좋아한다」とほぼ同じニュアンスです。
좋아한다 ➡ 他動詞「좋아하다」は、「だ・である調」では必ず語幹に「ㄴ / 는다」を付け語尾変換させなければなりません。タメ言葉で「좋아해」とほぼ同じニュアンスです。
「좋다」と「좋아하다」の違い
例文からその違いを見てみましょう。
난 그 선배가 좋다. / 私はその先輩が好き。
ここでの「좋다 」は「好き」と訳していますが、「先輩が気に入って満足できる」つまり「いい」という意味の「好き」です。
난 그 선배를 좋아한다. / 私はその先輩が好き。
ここでの「좋아한다 」は「先輩を大事に思い親しく感じてる」つまり「好き」といった意味です。
(何色もの色を並べて選ばせるニュアンスで)
A어느 색이 좋아요? / どの色が好きですか? = どの色がいいですか?
B빨간 색이 좋아요. / 赤が好きです。 = 赤がいいです。
ここでの좋아요は「いろいろな色の中で赤が一番満足できる」つまり「いい」という意味です。
選ばせるニュアンスで「どれがいいですか」つまり「どれが好きですか」と訊く時は、「좋다」を使います。「좋아하다」は使いません。
好み・趣味を聞くとき
A 무슨 색을 좋아하세요? / 何色が好きですか
B 빨간 색을 좋아해요. / 赤が好きです。
ここでの「좋아해요」は「いろいろな色の中で赤を一番好んでいる」つまり「好き」という意味です。
好み・趣味を聞く時は「좋아하다」を使います。「좋다」は使いません。
저는 비빔밥이 제일 좋아요./私はビビンパ一番好きです。
ここでは「いろいろな食べ物の中でビビンパが一番満足できる」つまり「いい」という意味です。
저는 비빔밥을 제일 좋아해요.
ここでは「いろいろな食べ物の中でビビンパを一番好んで食べている」つまり「好き」という意味です。
*「좋다」と「좋아하다」は前に来る助詞が違います。
「좋다」は主に「이/가 좋다」の形で使われます。
「좋아하다」は「을/를 좋아하다」の形で使われます。
*選ばせるニュアンスで「どれが好きですか」と訊く時は、「좋다」を使い「좋아하다」は使いません。
好み・趣味を訊く時は「좋아하다」を使い「좋다」は使いません。
まとめ
「好き」の意味がある「좋다」と「좋아하다」についてまとめましたが、理解できましたか。
日本語の「好き」の意味に近いのは「좋아하다」です。「좋다」のもともとの意味は「よい」であり、「好き」と訳されていますが、根本には「よい」というニュアンスが強いということを理解してください。例文とその説明また注意点をここでしっかりと押さえていってください。