韓国語には、様々な助動詞が存在します。この記事では、その中でも代表的な助動詞「-보다」について解説します。この助動詞は、動詞の後ろに付いて意味を補ったり、その動詞を助ける働きをします。ここでは、助動詞「-보다」の基本的な使い方や、使い方に関する注意点などを詳しく説明します。
助動詞とは
助動詞を韓国語で「조동사」或いは「보조동사」と言います。助動詞とは動詞と同じような形態を持ちますが、本動詞について意味を添えたりして動詞を助ける働きをする動詞です。
例えば、
「나도 가 보았다 / わたしも行ってみた」の「보다 / みる」
「 김치를 이 냉장고에 넣어 둔다 / キムチをこの冷蔵庫に入れておく」の「 두다 / おく」などが助動詞です。
助動詞「보다」
「-아/어/여 보다」の形で
①試しにやる意味
動詞の後ろに付いて「-아/어/여 보다」の形で、ある行動を試しにやることを表します。
옷은 입어 보고 사야지! / 服は着てみて買わなきゃ!
이것 좀 먹어 봐. / これちょっと食べてみて。
제 말 들어 보고 결정하세요. / 私の話聞いてみてから決めてください。
②経験する意味
動詞の後ろに付いて「-아/어/여 보다」の形で、とあることを経験することを表します。
아직 이런 일은 해 본 적이 없습니다. / まだこういうことはやってみたことありません。
처음 등산을 해 보았습니다. / 初めて登山をしてみました。
한국말로 일기를 써 보았습니다. / 韓国語で日記を書いてみました。
「‐고 보니」「‐고 보면」の形で
動詞の後ろに付いて「‐고 보니」「‐고 보면」の形で、前の言葉の意味する行動を行ってから後ろの言葉の意味することを新たに悟ったり、後ろの言葉の意味する状態になったりすることを表します。
말하고 보니 좀 지나친 것 같았다. / 話してからちょっと言い過ぎたような気がした。
알고 보니 그녀도 불쌍했다. / 後で分かったが、彼女もかわいそうだった。
알고 보면 별거 아닙니다. / 知ってみれば大したことではありません。
「‐다가 보니 」「‐다가 보면」の形で
動詞の後ろに付いて「‐다가 보니」「‐다가 보면」の形で、前の言葉の意味する行動を行う過程で後ろの言葉の意味することを新たに悟ったり、後ろの言葉の意味する状態になったりすることを表します。
오다 보니 음식 가게 많더라. / 来る時見たら飲食店多かったよ。
얘기하다 보니 시간이 가는 줄도 몰랐어요. / 話していたら時間が経つのも忘れていました。
일하다 보면 시간도 금방 지날 거다. / 働いていると時間もあっという間に過ぎるだろう。
まとめ
動詞の後ろに付いて本動詞の意味を添える働きをする助動詞「보다」について解説しました。助動詞は動詞の意味や状態を補完する重要な役割を持ちますのでしっかり覚えておきましょう。