韓国語助動詞⑱「-만들다 / ~させる」の使い方について詳しく解説

韓国語助動詞「-만들다」について詳しく解説します。使役の意味がある助動詞「-게 만들다」は「~させる」と訳しますが、「~ように働きかける・仕向ける」の意味があり、これは日本語にない表現です。ここでは、例文を交えて「-게 만들다」を解説するとともに、同じく使役の意味がある「‐게 하다」との違いについても詳しく解説します。

目次

「-만들다」の使い方

動詞・形容詞の後ろに付いて「-게 만들다」 ,「-도록 만들다」の形で、その動作・状態に至らしめることを表します。「~ように働きかける・仕向ける」と言う意味があります。日本語で「~せる/させる」と訳すことができます。

「기쁘다」와 「기쁘게 만들다」는 다릅니다. / 喜ぶことと喜ばせることは違います。

니 말이 사람을 더 화나게 만든다. / 君の言葉が人をさらに怒らせる。

그 사람이 이사 진의 인정을 받도록 만들 거예요. /その人が理事陣に認められるようにします。

이번 일도 그 사람의 마음에 들도록 만들 거예요. / 今回の件もその人の気に入るようにします。

너 왜 사람을 이렇게 비참하게 만드니? / お前どうして人をこんなに惨めにする?

「‐게 만들다」と「‐게 하다」との違い

同じく使役の表現である「‐게 하다」の詳しい使い方は次の記事を参考にしてください。

*両方とも使役表現です。
*両方とも「~せる/させる」と訳すことができます。
「‐게 만들다」には、誰かにそのようにさせたことを強調していったり、何かをするように働きかける・仕向けるという意味があります。
 「‐게 하다」には、~ようにするというニュアンスがあります。

①「‐게 만들다」はそのほとんどが「‐게 하다」に置き換えできます。ただ「‐게 하다」に置き換えると強調・働きかける・仕向けるのニュアンスなくなります。

これ以上私を怒らせないで。

더 이상 날 열 받게 만들지 마.(〇)
더 이상 날 열 받게 하지 마.(〇)

二つの表現、両方ともアリです。ただニュアンスが違います。「열 받게 만들지 마」は「怒るように仕向けないで」と言う意味があります。「열 받게 하지 마」には「仕向ける」の意味はなく、ただ「怒るようにしないで」という意味になります。

人を待たせてはいけない。

남을 기다리게 만들어서는 안 된다.(〇)
남을 기다리게 해서는 안 된다. (〇)

二つの表現、両方ともアリです。ただニュアンスが違います。「기다리게 만들어서는」は「待たせる」と言う事を強調するニュアンスがあり、「 기다리게 해서는には強調のニュアンスはなく、ただ「待たせる」と言う意味になります。

私も研修に行かせてください。

저도 연수 가게 만들어 주세요.(〇)
저도 연수 가게 해 주세요.(〇)

二つの表現、両方ともアリです。ただニュアンスが違います。「 가게 만들어 주세요 」行くように働きかけてくださいという意味で、「가게 해 주세요」は行くように許可してくださいという意味です。

②許可を求める「-게 해 주세요/~させてください」の「‐게 하다」は「‐게 만들다」に置き換えできないものがあります。

②今日の費用は私に払わせてください。

오늘 비용은 제가 지불하게 만들어 주세요.(×)
오늘 비용은 제가 지불하게 해 주세요. (〇)

「~させてください」は「~を実現したい」と言う意思があり、許可してくださいという意味があります。この「実現したい」内容が相手にとっては好意的なもの場合、仕向ける意味のある助動詞「‐게 만들다」を付けると不自然です。
例文は、「私が払いたいので許可してください」と言う意味なのでここでは「지불하게 해 주세요」の方が適切です。

まとめ

韓国語助動詞「-만들다」について詳しく解説しました。ここでは、日本語にない「~ように働きかける・仕向ける」の意味の使役表現「-게 만들다」を解説するとともに、同じく使役の意味がある「‐게 하다」との違いについても詳しく解説していますので、しっかり覚えて使いこなせるようにしましょう。

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