韓国語助動詞⑳「‐하다」その1必然・希望・状態等の言い方を詳しく解説

韓国語助動詞「‐하다」について詳しく解説します。ここでは助動詞「‐하다」の数多い表現の中で、主に当然・必然・必要性を表す「‐아/어/여야 하다」、状態を表す「‐아/어/여하다」、希望願望を表す「‐았/었/였으면 하다」の意味・使い方・注意点等を例文を交えて詳しく解説しますので、一緒に見てみましょう。

目次

「‐하다」の使い方

当然性・必然性・必要性を表す

動詞或いは形容詞の後ろに付いて「‐아/어/여야 하다」の形で、前の言葉が意味する行動や状態になる当然性・必然性・必要性などを表します。「~しなければならない」「~すべきだ」の意味があります。

뭐니 뭐니 해도 건강해야 한다. / なんと言っても健康であるべきだ。

규칙은 반드시 지켜야 합니다. / ルールは必ず守らなければなりません。

음식 가게는 무엇보다 깨끗해야 합니다. / 飲食店は何よりキレイでなければなりません。

そう感じることを表す

形容詞の後ろに付いて「‐아/어/여하다」の形で、前の言葉が意味する対象についてそう感じる、そのように思うことを表します。「~がる」の意味があります。

할머니가 제일 귀여워하는 손녀딸입니다. / 祖母が一番かわいがってる孫娘です。

그런 말을 듣고도 부끄러워하는 기색이 전혀 없었다. / そんなことを言われても恥ずかしがる様子が全くなかった。

복잡한 것을 귀찮아하는 성격입니다./ 複雑なことを面倒くさがる性格です。

시골에서 혼자 사시는 할아버지가 외로워하실까봐 주말에는 꼭 시골에 내려간다. / 田舎で一人暮らしの祖父が寂しがるのではないかとに週末には必ず田舎に帰る。

状態・態度を表す

一部の動詞の後ろに付いて「‐아/어/여 하다」の形で、前の言葉が意味する対象についての状態・態度を表します。

①그는 더운 것을 못 견뎌 했다. / 彼は暑さに耐えられなかった。

②조금만 걸어도 숨차 했고 괴로워했다. / ちょっと歩いただけで息切れして苦しんだ。

③20년도 넘었는데 그는 아직도 돌아간 부인을 못 잊어 한다. / 20年以上も経ったのに彼はまだ亡き妻を忘れることができない。

「‐아/어/여 하다」の形で、状態・態度を表すこの表現は日本語に理解しにくいです。例文の中の表現と意味が似ていて置き換えできる表現の違いを解説しますので見てみましょう。

例①못 견뎌 했다」を「못 견뎠다」に置き換えることができますが、ニュアンスが違います。못 견뎌 했다」は「耐えられなかった」状態を表し、「못 견뎠다」は「耐えられなかった」という動作の完了を表しています。

例②숨차 했고」を「숨차서」に置き換えることができますが、ニュアンスが違います。숨차 했고」は「息が切れしてる」状態を表し、「숨차서」は「息切れする」が後ろの「苦しむ」の原因理由になっています。

例③못 잊어 한다」を「못 잊고 있다」に置き換えることができますが、ニュアンスが違います。못 잊어 한다」は「わすれていない」状態を表し、「못 잊고 있다」は「忘れていない」動作が進行中であるを表しています。

希望・願望を表す

動詞或いは形容詞の後ろに付いて「‐았/었/였으면 하다」の形で、前の言葉の行動をしたり前の言葉の状態になる事を希望んだり願ったりする事を表します。「~してほしい」と言う意味があります。

①이번에는 잘 됐으면 했는데 이번에도 잘 안됐나 보네. / 今回はうまくいけばといい思ったけど、今回もうまくいかなかったようだね。

②한번 만났으면 했는데 결국 못 만났다. / 一度会えたらと思ったけど、結局会えなかった。

③선 보는 사람이 자상한 사람이었으면 한다. / お見合いする人が易しい人だったらいいな。

④나는 그냥 그 사람이 행복했으면 한다. / 私はただその人が幸せになってほしい。

「‐았/었/였으면 하다」に似た願望・希望を表す表現に「‐았/었/였으면 좋겠다」があります。「~したらいいなと願う」と言う意味があります。

그 사람이 행복했으면 한다. ➡ その人が幸せになってほしい。
그 사람이 행복했으면 좋겠다. ➡私はその人が幸せになったらいいなあと思う。


二つの表現似ていますが、微妙にニュアンスが違います。文末に使われる時は置き換え可能です。


例文①と②のように文中で使われる時は次の点に気を付けましょう。

一度会えたらと思ったけど、結局会えなかった。
한번 만났으면 했는데 결국 못 만났다(〇)
한번 만났으면 좋겠다고 생각했는데 결국 못 만났다(〇)
한번 만났으면 좋겠는데 결국 못 만났다(×)

「‐았/었/였으면 하다」は文中で「‐았/었/였으면 했는데」の形でよく使われますが、これを「‐았/었/였으면 좋겠다」に置き換える時は「‐았/었/였으면 좋겠다고 생각했는데」の形を使った方が適切です
만났으면 좋겠는데 」を使うこともできますが、この場合は後ろの文が過去の時制だと不自然なので、「한번 만났으면 좋겠는데 시간이 안 맞네/一度会えたらと思ったけど、時間が合わないね」と言った感じに直すといいでしょう

まとめ

ここでは、韓国語助動詞「‐하다」について詳しく解説しました。ここでは助動詞「‐하다」の数多い表現の中で当然・必然・必要性を表す「‐아/어/여야 하다」、状態を表す「‐아/어/여하다」、希望願望を表す「‐았/었/였으면 하다」等の意味・使い方・注意点等を例文を交えて詳しく解説しました。特に日本語にない表現は例文を交えて詳しく解説していますので、よく読んで使いこなせるようにしましょう。

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