韓国語で方向等を表す助詞「へ」の使い方3種類を例文を交えて徹底解説

日本語の格助詞『へ』には、韓国語では意味によって異なる助詞が使われます。この記事では、韓国語で方向を表す「へ」には「로/으로」、向けられた相手を表す「へ」には「에게/께」、そして受けた事物の存在場所を表す「へ」には「에」という助詞が使われることを、具体的な例文とともに詳しく解説します。これらの助詞の使い方を把握することで、より正確な韓国語表現ができるようになります。

目次

動作・作用の向けられる方向を表す「へ」は「 로 / 으로 」

動作・作用の向けられる方向を表す時の「へ」は韓国語で「로 / 으로」を用いて表現します。

接続

終声のない(パッチムのない)時は「 로 」を付けます。
終声のある(パッチムのある)時は「 으로 」を付けます。

例文

서울가는 비행기를 탔습니다. / ソウルへ行く飛行機に乗りました。

質問:
서울로 가는 비행기를 탔습니다」を「서울에 가는 비행기를 탔습니다.」にできないでしょうか?

答え:できます。ただ
「서울로」は「ソウルの方向へ向かう」という意味で話のポイントは「動作の方向性」置かれることになります。よって終着点がソウルとは限りません。

「서울에」は「ソウルに向かう」という意味で話のポイントは「動作の終着点」に置かれることになります。よって、終着点はソウルであることが分かります

 먼저 집으로 가자. / 先に家へ帰ろう。

동쪽으로 가 주세요. / 東の方へ行ってください。

動作・作用が向けられた相手を表す「へ」は「에게/께」

動作・作用が向けられた相手を表す時の「へ」は韓国語で「 에게 / 께 」を用いて表現します。

「 에게 」は人・動物を表す体言の後ろに用いられます。

「 께 」は「 에게 」の敬語です。

接続

終声の有無(パッチムの有無)に関係なく「에게 / 께」を付けます

例文

① 부모님 보내는 편지입니다. / 親への手紙です(親へ送る手紙です)。

② 친구에게 보내는 편지입니다. / 友達への手紙です(友達へ送る手紙です)。

上記①の「부모님께」についてでですが、日本語の場合他人に身内のことを言う時、その身内が目上の人の場合尊敬語を使いませんが、韓国語の場合はその目上の人が身内であっても尊敬語を用います。よって「부모/ 親」にその人を敬って言う言葉「님」を付け、さらに助詞の敬語は日本語にはないですが、 助詞「 에게 」の敬語「 께 」を付けて「 부모님께 」つまり「親へ」となっています。

上記②は友達で対等な立場なので、敬語を使う必要がありません。よって「 친구에게」つまり「友達へ」となっています。

선생님께 안부 전해 주십시오. / 先生へよろしくお伝えください。

動作・作用を受けた事物の存在場所を表す「へ」は「 에」

動作・作用を受けた事物の存在場所を表す時の「へ」は韓国語で「 에」を用いて表現します。

接続

終声の有無(パッチムの有無)に関係なく「에」を付けます。

例文

여기짐을 두지 마세요. / ここへ荷物を置かないでください。

김치를 냉장고 넣었다. / キムチを冷蔵庫へ入れた。

사진을 벽걸었다. / 写真を壁へかけた。

韓国語のてにをは(は、が、を、と)等の他の助詞については次の記事を参考にしてください。https://korean.jls518.com/postpositional-particle/

まとめ

日本語の格助詞「へ」は意味によって大きく3種類に分けることができますが、今回はそれを韓国語でどのように訳すかについてみてみました。

ご覧の通り韓国語では意味によって使う助詞が違います。

動作・作用の向けられる方向を表す時の「へ」➡「 로 / 으로 」

動作・作用の向けられた相手を表す時の「へ」➡「에게 / 께」

動作・作用を受けた事物の存在場所を表す時の「へ」 ➡「 에」を使います。

韓国語は動作・作用の向けられた方向・相手・場所などによって使う助詞が違いますので、ここでしっかり押さえておきましょう。

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